お金の本来の役割とビットコイン

お金の歴史は物々交換にさかのぼります。

昔は当然お金というものが存在しなかったので、みんな欲しいものは物々交換によって手に入れていました。俺がリンゴ3つあげるから代わりにバナナ1本くれ、みたいな感じで。

最初はそれでよかったんですが、だんだん不便が生じてきます。自分が欲しいものと相手が欲しいものが上手くマッチングしないと物々交換がなりたたないことです。

そこで、物々交換に頼らず欲しいものがゲットできる共通の媒介物が必要になりました。貝でも石でも何でもいいのですが、「金」がその主な手段として台頭していきました。

そして買い物する度に金を持ち歩くのは重くて大変なので、金にその価値を保証された紙をみんな持ち歩くようになりました。これがいわゆる金本位制です。

ただ、世の中で生産される金の量には限りがありますから、経済が発展していくにつれてだんだん金の量が追いつかなくなっていきます。そこで現在のように国の信用でお金が流通していく管理通貨制度に変わっていったのです。

こう振り返るとお金の役割は明確ですね。お金というのは、本来は自分が好きなモノを手に入れるための手段に過ぎないのです。ところがお金の使われ方はその発達とともに変わっていきました。為替の仕組みができるとFXでお金を使ってお金を稼ぐ人が現れたり、本来はお金の価値を支えていたはずの「金」自体が投資対象となってしまったりしています。お金を使ってお金を稼ぐ投資や投機が現代では当たり前になってしまったけれど、お金は本来は物々交換の解決策にしかすぎないはずなのに。

ところで長らく価値があるとされている「金」や「銀」、私は正直それが何で価値があるのかわかりません。希少だから、美しいから、と色々な理由をでっち上げることはできますが、結局は「みんながそれを価値があるものだと決めたから」なんです。経済学では、お金とは「価値の尺度」「交換の媒介」「価値の貯蔵」の3つの機能を持ったモノを指します。この中で一番満たすのが難しいのが3番目の「価値の貯蔵」だと思いますが、これは金の価値やら国の信用やらで満たされてきました。その価値を決めたのは誰かと言うと神様じゃなくて皆さんなんですね。だから我々が認めれば、「金」だろうがウンコだろうがなんだってお金になり得るのです。

ビットコインも同じで、理由は何であれみんなが価値があると見なせば通貨として全然機能するんです。

ビットコインが叩かれてるけど、はっきりいってマスコミの人全然理解してないな。。

もともと通貨というのは人と人の信頼関係の上に成り立っているわけで、そこに国家の信用保証なんか実は無くたって皆が信用すればそれは成立するのだ。今回ビットコインの交換所が突然閉鎖に追い込まれたりしているのは、国民国家の通貨との交換が停止されただけの話であって、ビットコインそのものは存在しているし、それを信用する人がある一定数いるかぎりビットコインは成立する。

今はビットコインは主に投機の対象として扱われてる気がしますが、そのうちお金の本来の役割であるモノの購入の手段としてどんどん使われていくようになるでしょう。デジタルマネー的なものが世界の共通通貨として成り立ち、物理的なお金が無くなり、国家や為替という概念が将来無くなっている可能性は十分にありえます。

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