社内公用語英語化を進める企業が変えるべき3つのこと

大研究 なぜ日本の企業はこんな採用をしているのか ユニクロ・楽天・グーグルほか 急増中!「英語ができて、仕事ができない」若手社員たち

グローバル企業を目指し、社内公用語を英語にする企業や、面接時にTOEIC受験を義務化する企業が増えてきましたが、だんだん化けの皮がはがれてきたようです。

最初から予想がついていた事ですが、これらの企業には大きく2つの問題が発生しています。1つ目は、「英語ができて、仕事ができない」社員が増えてしまったこと。もう1つは、英語公用語化というのは口だけで、実際は大して英語が使われていない事です。

日本企業がグローバル企業を目指すのはめちゃめちゃ素晴らしい考えだと思いますが、これらの企業が今のやり方で英語公用語化を進めていっても上手くいかないと僕は思っています。これらの企業が英語化を成功させるためには以下の3つのことを変えなければいけないでしょう。

1.まずは本業

グローバル企業を目指す日本企業のほとんどが、未だに収益の大半を日本に依存している状態です。つまり英語化なんかよりも本業や日々のオペレーションが最優先事項なのです。英語化に急ぐばかり「英語ができて、仕事ができない」社員が増えることによって本業がおろそかになっては本末転倒です。

グローバルを目指す企業が「英語ができる」人を採用したいのは理解できますが、まずは「仕事ができる」という事を優先させるべきです。その企業に入れる力が本来無い人が「英語ができる」という理由だけで沢山入社してくるのは避けたいです。

当然「英語も仕事もできる」人材が理想ですが、そんな人はほとんどいないでしょう。

2.英語化するなら徹底的に

現状、多くの企業が英語化を進める為に行っている施策ははっきり言って生ぬるいです。例えば、まずはTOEICで750点などというターゲットを設定していますが、これでは中途半端すぎます。

TOEICはどれくらい英語ができないかを計る試験なので、TOEICで高得点を取ったからといって大した意味はありません。こういう中途半端なTOEICのスコアをクリアして採用された人材は、下手すると「英語も仕事もできない」可能性すらあります。

冒頭で問題の1つとして、「英語公用語化というのは口だけで、実際は大して英語が使われていない」ということを挙げました。これは、TOEICとか基準だけ突破したら後は英語を使わないという生ぬるい実態を反映しているものです。本当に英語公用語化を推し進めたいなら、全社員にもっと厳しい課題を与える必要があるでしょう。僕自身アメリカに4年住んでいましたが未だに英語に苦労しています。みんなそんな簡単に英語が出来るようにはなりません。TOEIC900点を足きりラインに設定しても全然足りないくらいです。

3.カルチャーが全て

僕が思うこれらの企業の最大の問題点は、英語化=グローバル化という短絡的な思考になっているという事です。これらの企業が上手く英語化を成功させたとして、果たしてそれで真のグローバル企業になれるかというと疑問です。人が真のバイリンガルになるには、言語だけでなくその国の文化を知らないといけないのと同じで、企業が真のグローバル企業になるには、言語だけでなく企業カルチャーも変わる必要があるのです。

さてこの英語化を進めている企業の中には、いわゆる「ブラック企業」と称される企業がちらほら見られます。「ブラック企業」というのは正に日本的な概念で、グローバル企業とは程遠いものでしょう。また、それらの企業では、外国ノリで振る舞う帰国子女は日本人らしく振る舞う事が要求されます。

これらの企業に「英語化を進めるのはいいけど、企業カルチャーはどうなの?」と問うてみたいところです。僕個人的には、カルチャーは言語より大事であって、カルチャー的にグローバル企業と言える日本企業は、僕が知る限りでは1つも存在しません。本気でグローバル企業になりたいなら、英語化もいいけどカルチャーが全てです。

以上が、英語化を進める企業が変えるべきことになります。英語化によって本業を犠牲にしてはいけない、やるなら徹底的に、グローバル化とは言語を超えた話です、という極めてシンプルな話でした。

日本人の9割に英語はいらない
成毛眞
祥伝社
売り上げランキング: 3,801
スポンサーリンク