スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーションー人生・仕事・世界を変える7つの法則

所謂ビジネススクールで学ぶようなイノベーション論という点では物足りませんが、教科書で学ばないもっと大切な事を再確認出来るという点で価値ある本。

イノベーションは必ずしも新しい技術の発明という意味に留まらず、どんな些細な事でも違った切り口から取り組む事でイノベーションになるという事を教えてくれます。イノベーションを生む上での法則を7つ筆者は挙げています。

法則1:大好きなことをする(キャリア)
法則2:宇宙に衝撃を与える(ビジョン)
法則3:頭に活を入れる(考え方)
法則4:製品を売るな。夢を売れ。(顧客)
法則5:1000ものことにノーと言う(デザイン)
法則6:めちゃくちゃすごい体験をつくる(体験)
法則7:メッセージの名人になる(ストーリー)

これら7つの法則はジョブスについてちょっと勉強した人なら特別新しい内容では決してありません。特にジョブスの骨幹とも言える「好きな事をやれ」はスタンフォード卒業式の伝説のスピーチなどで散々語られてきたことですし、正直、「情熱を持って信念を貫けばイノベーションは生まれる」と言われてもピンときません。それでもこの本が読む価値があるのは、それぞれの法則ごとに他企業で実際に起こったイノベーションの例が豊富にあるからです。

ジョブズはいわゆるMBA的に優秀な経営者という枠を越えた特異な存在であり、こういった本を読んでジョブズの真似をするというのは不可能に近く、実践的な本では無いけれど、ジョブズの強みや哲学を法則としてまとめているので読み物としては面白い本。ジョブズマニアにはちょっと物足りないかもですが…

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション
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