Kindle Paperwhiteを使って紙の本は消えると確信した

これはあの時の感覚に似ている。

あれは2004年頃、僕がアメリカの大学に渡ってそこでの生活に慣れてきた時だった。僕は学内のコンピュータ屋さんに立ち寄った際に目にした音楽プレーヤーに衝撃を受けた。今でこそ誰もが知るiPodだ。当時MDプレーヤーを使っていた僕は、音楽が沢山入り操作性バツグンのiPodに一瞬で惹かれ即購入を決意した。当時はまだ上の図のように大きく白黒画面だったが、これが日本に来たら流行ることはすぐに確信した。そしてiPodは日本に来て、瞬く間にソニーのウォークマンを差し置いて日本一(というか世界一)の音楽プレーヤーになった。

これから、同じような事が本の世界で起ころうとしている。

Kindleが本の世界のiPodになる

僕は今までもKindleを使っていたが、iPhone上やiPad上でKindleアプリを使って読む程度だった。この度始めてKindle Paperwhiteを使って読書して見たのだが、めちゃめちゃいい!iPodを始めて使った時「これが音楽の未来か」と衝撃を受けたもんだが、Kindleは本の未来を感じさせてくれる。良すぎて感動してブログを書く事にした。

読書をするという行為に限定すれば、Kindle Paperwhiteに叶うデバイスは見当たらない。iPad miniもKindle Fireもやや重いし大きい。僕みたいに読書好きで電車でもどこでも読書したいという人は迷わずKindle Paperwhiteを買うべきだ。「今のペースで読み続けると読了まで何時間」と教えてくれる機能も実はめちゃめちゃ便利だったりする。

iPodの良さは、iTunes Storeという最強のパートナーによって最大限引き出されていた。Kindleも同じで、やっぱリアル本の世界を制したAmazonだけあってKindle Storeはクソ使いやすい。自分の本は一生Amazonに預けておくことに決めました。

Reederとかkoboとか色々あるけど、ストアも含めKindleには到底及ばない。読書=Kindleだ。日本の誇りであるソニーウォークマンがiPodに見事やられてしまったように、日本勢は今回もアメリカに持っていかれる。Amazon様様だ。

紙の本の未来

Amazonの社長であるジェフベゾズはよく「電子書籍と紙の共存」を口にするが、本心は恐らく違う。世の中の全ての本を電子化しKindleで読んでもらいたいのであろう。

よくKindleは売れないという評論家がいるが、そんな人はセンスがない。よく日本の出版制度云々と頭でっかちな話をし始めるが、まず実際にモノを使ってから言って欲しい。

アメリカではハードカバーより電子書籍の方が売れているのだ。電子書籍が主流になるのも時間の問題だ。これがグローバル・スタンダードになる。いつまでも紙、紙と頑固になっていては日本の未来はない。

最近は出版社、書店、取次不況の実態…新刊の7割が返品、コンビニでも雑誌売れないと嘆かれるようになった。あれ、これは何かに似ている。そうCDが売れないって散々言われてるのと同じだ。本だって音楽と似たような事が起こるんじゃないの?

「消える」という言葉には実は語弊があって、僕は単純に紙の本を読むことが主流では無くなるという意味で使ってる。ではこれから紙の本の役割はどうなるのかというと、それは音楽におけるCDやレコードに似たものになる。音楽好きが、レコードやCDという形で音楽を聞いたり保管しておきたいのと同じように、紙の本を読んだり集めたりする人は依然として存在することになる。でもそれは少数派になるだろう。

本マニアで、2日に1回くらいの勢いで本を買う僕の父親は、床が沈むほど本を抱えている。そんな父にKindle Paperwhiteをあげたら、めちゃくちゃ喜んでいて、早速Kindleで本を買いはじめた。頑固な父が紙に固執しなくなったのも個人的には大きな変化だ。

専用機から汎用機へ

Kindleや電子書籍の未来もこれまたiPodに似ている。

既にタブレットのせいで電子書籍リーダーが売れなくなっているという話を聞くが、タブレットがより安価で軽くなるにつれこの流れは加速する。つまり専用機から汎用機への流れが加速するのだ。今は多くの人がiPhoneを持っており、みんなiPodの代わりにそれで音楽を聞く。人々は一度に何個もデバイスを持ちたがらないので、iPhoneで音楽を済ませるのは自然であり、同様の事は本とタブレットでも起こる。

現段階ではKindle Paperwhiteが読書に最も適したデバイスである事に間違いはないが、将来はiPadやKindle Fireが「電子書籍端末」の主流になるだろう。そしてソフトにおいては、iPodアプリやiTunes Storeがメジャーとなったように、KindleアプリとKindle Storeがスタンダードになる。

Kindle Paperwhiteを触った時の衝撃はiPodを触った時のそれに似ていた。これが本の未来であると確信しているし、少なくとも僕がこれから紙の本を買うことはないだろう。結局Sony Music楽曲がiTunes Storeで配信開始せざるを得なくなるわけだから、日本の出版社も守りに入ってもしょうがない。本の世界でも「ガラパゴス化」することは避けたいものである。

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