PayPal社長がFacebookのモバイルメッセージング責任者へ
先日このようなニュースがありましたが、これから何が起こるかは簡単に想像がつきますよね。まずWhatsappやらFacebook Messengerを決済の手段にして、それらの媒体で送金を可能にするのだと思います。
アマゾン、独自の決済サービスを開始予定か
アマゾンは既にAmazon Paymentsなるものを有しておりますが、彼らも決済により力をいれるらしいです。
「iOS 8」、クレジットカードをカメラで読み取る機能を搭載か
アップルもなんかやりそうですね。
このようにITの巨人達が揃って決済の分野に力を入れ始めてきており、次の数年で決済プラットフォーム戦争が起きそうな気がします。
今日はこれを機に、国内外の主要な決済系サービスをまとめてみました。
Contents
日本
日本ではここ数年でいわゆるmPOSの分野が一気に盛り上がりましたよね。スマホのイヤホンの所に小さなカード読み取り機を差すやつです。主要なプレーヤーは4つ。
Square
Twitterの創業者であるジャックドーシーが開発。これがアメリカで大爆発したのがmPOSブームのきっかけ。日本でもどんどん勢力を広げている様子。
楽天スマートペイ
おなじみ楽天が出したカードリーダー。楽天経済圏とのコンビネーションが抜群。
Paypal Here
ソフトバンクとPaypalの超強力コンビでお届け。
Coiney
ベンチャーなのに、上記3強に負けない注目度を誇る。
あとmPOSではないですが、有望スタートアップmetapsが出したSpikeという決済サービスが、手数料ゼロという新しいビジネスモデルになっておりこれからの動向が注目されます。
国外
mPOSがアツいのは日本だけではありません。年間2兆円近くの取引額を産む本家Squareを有するアメリカはもちろん、ブラジルあたりもアツいです。
Capgeminiのレポートによれば、ブラジルはアメリカに次いで世界2位のカード使用数を誇ります。そのためか、世界中のmPOSプレーヤーが次々ブラジルに参入しています。
日本でmPOSというと、上記のようにイヤホンジャックに読み取り機を差すSquare型のものが主流ですが、海外ではこのSquare型以外に、Bluetoothを使ったサービスを提供するところもあるようです。
Payleven
最強のコピーキャットで知られるロケットインターネット社が出した決済サービス。これはBluetooth型ですね。
iZettle
ヨーロッパのSquareと言われるiZettle。Squareが磁気カードを読み取るリーダーなのに対して、iZettleはICタイプのカード(EMVと呼ばれる)を読み取るという違いがあります。
SumUp
UK発のSquare風カードリーダー。
この辺りがブラジルで注目すべき決済サービスでしょうか。
最後に、誰もが知る主要決済サービスをリストアップしておきましょう。
Paypal
誰もが知る決済の王。ウェブ決済からmPOSまで幅広いサービスを提供しています。年間の総取引額は約18兆円で、モバイル取引額は3兆近く。eBayとの相性も抜群。
Alipay
中国の決済を支配するAlipay。なんと年間のモバイル取引額は約15兆円で、既にPaypalの5倍の規模に。
Stripe
ディベロッパー向けの決済サービスStripeは、大体3000億円ほどの取引額。一説によれば既に2000億円くらいの企業価値があるとか。
Square Cash
上記Squareがやっている、Emailで簡単にお金が送れるというやつ。そのうちFacebookやLINEとの競争にさらされるでしょう。
Bitcoin
私が一番期待しているビットコイン。お金のあり方、決済のあり方をがらっと変えてしまう可能性を持っています。「まだまだいける」とか「終わった」とか色んな説がありますが、お金や決済を語る上で絶対に無視できない存在。
決済は全ての商取引に絡むものなので、そこを抑えるのは非常に重要ですね。この大戦争を制するのは果たして誰なのか、目が離せませんね。
日経BP社
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