シェアリングエコノミー系サービス一覧

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photo credit: aaronparecki via photopin cc

2周年を迎えたメルカリ、ダウンロード数は1000万超に

人気フリマアプリのメルカリが2周年を迎えたということで、山田進太郎社長のインタビューが載っている。ここで重要なのは、メルカリの事業を定義した社長のこの発言。

メルカリは「シェアリングエコノミー」のサービス

米国での競合の話をPoshMarkなのかeBayなのかと聞いて聞く中で山田氏が語ったのは、メルカリが個人にフォーカスした「シェアリングエコノミー」のサービスだということだった。他のフリマアプリはさておき、日本ではヤフオクの置き換えではないし、米国ではeBayの置き換えではない、個人間の新しい市場を開拓したと説明する。

メルカリは単なるモノのECアプリでは無く、シェアリングエコノミーのサービスであると断言したのだ。

シェアリングエコノミーという言葉(最近ではレンタルエコノミーと呼ぶ人もいる。)を初めて聞いたという人もいるかもしれない。それは一言で言えば「余剰リソースの有効活用」であり、グローバルでは既に盛り上がりを見せている。日本ではまだその流れは始まったばかりだ。

「乗り物」や「空き部屋」などの余剰リソースの活用を試みるUberやAirbnbといった企業は、創業5年程度で大企業並みの企業価値をつけるようになった。上記のメルカリはローンチわずか2年で月間何十億円という規模の流通総額を生み出している。ビジネスとしても非常に有望な市場である。

今日はこれを機に国内外の主要なシェアリングエコノミー系企業をまとめてみたいと思う。ここには各分野における代表的存在のみを記載しており、全てをカバーしきれていないことをご了承願いたい。この類の企業は他にも沢山存在し、国や地域問わず新しいサービスが次々と生まれてきている。

「モノ」のシェア

これ以上新しいモノが必要かというくらい、世の中にはモノが溢れている。モノは買うよりシェアして使うのが当たり前の時代がやってくる。特に消費税の更なる増税が予期される日本において、原則的に消費税がかからない個人間の売買は伸びしろがある。

国内

メルカリ

http://mercari.jp/

メルカリはよくフリマアプリとして紹介されるが、実態はモノのシェアリングサービスである。近年類似サービスが乱発する中、国内では圧倒的な存在感を誇る。

海外

NeighborGoods

http://neighborgoods.net/

Neighbor(近所)Goods(モノ)という名の通り、近所の人と気軽にモノをシェアし合えるサービスである。Craigslistに地図の要素を加えた感じのサービス。

「洋服」のシェア

「洋服」でさえ持たない時代がやってくる。電子データをクラウドに保存するように、洋服もクラウドクローゼットにしまうことができるのだ。

国内

airCloset

http://www.air-closet.com/

月額を払って洋服をレンタルできるサービス。ローンチ前から数万人の会員登録を集める話題のサービス。

海外

Poshmark

https://poshmark.com/

ファッションに特化したフリマサービス。ブランド品が安く買えるのが魅力。

Rent The Runway

https://www.renttherunway.com/

主にパーティ用のドレスなどがレンタルできるサービス。

「空間」のシェア

モノと違って世の中に存在する空間には限りがある(宇宙にでも行かない限りは)。空間のシェアは起こるべくして起こっている。

国内

スペースマーケット

https://spacemarket.com/

会議室、イベント会場などあらゆる「スペース」を貸し借りできるサービス。

海外

Airbnb

https://www.airbnb.jp/

お馴染みの「空き部屋」を貸し借りできるサービス。シェアリングエコノミーを代表する企業。

JustPark

https://www.justpark.com/rental-price-guide/

ドライバーと駐車場をマッチングするサービス。

「乗り物」のシェア

シェアリングエコノミーの先駆けとなったUberを始めとして、この分野には無数のサービスが存在する。今は自動車や自転車のシェアが中心だが、いずれヨットや飛行機などのシェアが始まっても不思議ではない。

国内

LINE Taxi

http://line.me/ja/

よくシェアリングエコノミーというとC2C(個人 to 個人)のサービスが想定されるが、必ずしもそうとは限らない。これはLINEを通じて供給過剰にあるタクシーを効率的に分配しようという試みである。

Uber

https://www.uber.com/

世界最強のシェアリングエコノミー企業が提供するお馴染みの配車サービス。LINE Taxiなどの競合を抑えて日本でも天下を取れるか。

海外

Lyft

https://www.lyft.com/drivers

Uberを追いかける超人気の配車サービス。

RelayRides

https://relayrides.com/

車をレンタルしたい人と貸したい人をマッチングするサービス。

Sidecar

http://www.side.cr/

どこかへ行きたい人とドライバーを繋げるサービス。一般人がドライバーになれるのが特徴。

「お金」のシェア

普通の人は、余ったお金は銀行に預ける。お金が必要な場合は、銀行から借りるか、最悪の場合バカ高い金利を払って消費者金融から借りる。

しかしシェアリングエコノミーは「お金」のシェアまで可能にしたのだ。つまり誰でもネットを通じて他の個人とお金を貸し借りすることができるようになった。C2Cのマッチングなら、お金を貸す方は高い金利で貸すことができ、借りる方は低い金利で借りることができる。

国内

クラウドバンク

https://crowdbank.jp/

日本は法律上、外国のC2C貸し借りモデルをそのまま再現することができない。故に当サービスのようなクラウドファンディング風のサービスが主流である。法律が変われば外国のモデルが流行るかもしれない。

海外

Lending Club

https://www.lendingclub.com/

世界ナンバー1のC2C貸し借りサービス。去年上場した。累積融資額は既に1兆円規模とか。

Prosper

https://www.prosper.com/

アメリカで最初の貸し借りマッチングサービス。

Zopa

http://www.zopa.com/

イギリスのC2C貸し借りサービス。

「人手」のシェア

「人手」のシェアというのはシェアリングエコノミーの究極の形と言えるであろう。あらゆる個人同士が、気軽にサービスを提供し合えるようになると、働き方の新しい形が実現できる。

故に非常に難しく、この分野で大成功を収めている企業はグローバルでみても未だに存在しない。最有力であったTaskRabbitはビジネスモデルの転換を迫られたし、後発の企業も苦戦している。

国内

Any+Times

https://anytimes.co.jp/categories

純粋にC2Cで「人手」のシェアに特化したサービスは、私が知る限り国内にはこの1社しか無い。もしかしたら世界でも珍しいくらい難しいモデル。

海外

TaskRabbit

https://www.taskrabbit.com/

この分野におけるパイオニア。期待ほど上手くはいっていないといえど未だに注目度No.1の企業である。

Homejoy

https://www.homejoy.com/

YCombinatorがプッシュしまくっているホームクリーニング系サービス。ピボットしまくって現在のビジネスモデルに行き着いた。

Handy

https://www.handy.com/

最近勢いがある家事系サービス。

Zaarly

https://www.zaarly.com/

当初は「おつかい」を気軽に頼めるサービスとして、TaskRabbit並に注目されていたが、いつの間にか家事系に特化したサービスに変わっていた。

「その他」のシェア

「通信」のシェア

Fon

https://corp.fon.com/

ソフトバンク利用者なら見かけたことあるかもしれないFon。実はWiFiをシェアするサービスなのである。

「ペット」のシェア

DogVacay

http://dogvacay.com/

犬の世話は大変だ。外出や流行中に犬をドッグシッターに預けておけるサービス。

「時間」のシェア

TimeTicket

https://www.timeticket.jp/

人の「時間」を売り買いできるという面白いサービス。実態は「人手」のシェアとも言えるかもしれない。

「食事」のシェア

EatWith

http://www.eatwith.com/

Eat(食べる)With(一緒に)という名の通り、食事を共にできるサービス。

まとめ:インターネット=C2C(個人 to 個人)

彼は絶対覚えていないだろうが、実はメルカリの山田社長とは飲みの席で一度お話をしたことがある。そこで彼が言っていたことで印象的なのは「インターネットとは結局のところC2Cである」という発言だった。

確かに、インターネットによって全ての人がつながる先に待っているのはC2C中心の世界である。シェアリングエコノミーの台頭は極めて必然的な現象と言えよう。

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